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2019年釜山国際映画祭 観客賞受賞!人間の尊厳を描いた名作がついに日本上陸!韓国映画『69歳』おうちでCinem@rtで独占配信!作品解説到着!


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動画配信サービス「おうちでCinem@rt-いつでも・どこでも-」で毎月1~2本、日本未公開のアジア映画が独占配信中。7月23日から独占配信がスタートしたのは、第24回釜山国際映画祭で観客賞を受賞した、人間の尊厳を描く名作『69歳』(イム・ソネ監督/エスピーオー配給)。本作がより深く楽しめる作品解説が到着した。

20年間映画界で活動した後、本作でデビューしたイム・ソネ監督。映画『69歳』は脚本も手がけた監督が、2012年に実際に起きた高齢女性への性的暴行事件の記事を読んだことから生まれました。

リハビリに通う病院で29歳の男性看護師から性的暴行を受けた69歳のヒョジョン。警察に通報するも、容易に信じてもらえず、同居人ドンインの協力で闘うことを決意。ヒョジョンは介護の仕事をしながら、身なりに気を遣い、水泳で鍛えたしゃんとした様子は、一見裕福な家の奥様のよう。知り合いの女性看護師からは「いつもおしゃれで介護人に見えない」と言われます。褒めたつもりの言葉に、二重三重の差別と偏見が感じられないでしょうか。高齢で何の後ろ盾もない女性は、この社会では最も弱い立場の存在なのです。

実際の事件は被害者の自殺という悲しい結末を迎えましたが、サスペンスとしての面白さもある映画は決して暗くはありません。ヒョジョンの毅然とした佇まいが清々しく、見ているうちに痛ましい思いは消え、ドンインがヒョジョンのために奔走する姿に温かな気持ちにさせられます。演じた名優イェ・スジョンは『82年生まれキム・ジヨン』では古い時代の女性の代表であるジヨンの祖母役でしたが、「Mine」をはじめ、多くのドラマで様々な役柄を演じています。

本作は昨夏の韓国公開時、フェミニズム映画として不当に攻撃される目にも遭いましたが、2019年の第24回釜山国際映画祭では観客賞を受賞し、最終的に非常に高く評価されました。何より映画を見れば人間の尊厳について考えさせる普遍的な内容だということが感じ取れるはずです。

text:小田香(ライター、編集者)

「おうちでCinem@rt -いつでも・どこでも-」https://www.cinemart.co.jp/vod/

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