【BOOK REVIEW】ブラム・ストーカー賞受賞作!ケイトリン・R・キアナン著、ホラー小説「溺れる少女」(河出書房新社) 2025年12/9発売―大長編の読破のご褒美

┃世界幻想文学大賞、ローカス賞など受賞多数の作家にして古生物学者・ケイトリン・R・キアナンの小説「溺れる少女」(河出書房新社刊)が、2025年12月9日に刊行された。
本作は韓国作品ではないが、前回、トマス・リゴッティの「悪夢工場」(☜REVIEWはこちら)を取り上げたところ、予想を遙かに超える大好評をいただき、「世にも奇妙な物語」などを手がける脚本家・中村樹基がREVIEWする。
〝ジャケ買い〟という言葉があるが、本書も表紙絵に惹かれ手に取ってしまう。バスタブにまどろむかのような表情の美少女が浸かっている…。表紙絵は本編に密接に関わることもあれば、そうでないこともある。本書はどうなのだろうかと興味を抱き、ページをめくる。
主人公は、母ローズマリーと祖母キャロラインが狂気に取り憑かれ、自身もカウンセリングを受ける画家兼小説家のインプ。インプは自分の身に起こった〝怪談〟を綴り始める。
語り口はシャーリイ・ジャクスンの「ずっとお城で暮らしてる」を思わせる。いずれも精神を病んだ少女のおぼろげな独白のように語られ、それが真実なのか記憶違いなのかも判別がつかず、ぼんやりとした悪夢のような世界に招き込まれる。
本書は、少女の頃、絵画「溺れる少女」に魅せられたインプの都市伝説、人魚、狼男にまつわる〝認知系〟怪談。
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