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【REVIEW】韓国の名匠ホン・サンス監督作『3人のアンヌ』!韓国の〝国民の夫〟ユ・ジュンサン&イザベル・ユペール出演!エスプリあふれる恋愛映画!


韓国のみならず欧州でも人気があるホン・サンス監督がメガフォンを執り、ホン・サンス作品の常連で、ドラマ「棚ぼたのあなた」で大ブレイクした〝国民の夫〟ことユ・ジュンサン、仏の名女優イザベル・ユペールが出演した『3人のアンヌ』(ビターズ・エンド配給)が6月15日からシネマート新宿ほか全国順次ロードショーとなる。

まず構成がユニーク。母親が作った借金の取り立てから逃れるため、海辺の街モハンに来た映画学校の学生ウォンジュ(チョン・ユミ)が、フランス人女性を主人公に3つの脚本を習作するという3話オムニバス形式をとっている。その3つの話の中でイザベル・ユペールが青い服を着た映画監督のアンヌ、赤い服の浮気中の人妻アンヌ、緑の服の離婚したばかりのアンヌを好演。異なる服の色が3人のアンヌの異なる性格を表すかのようで、ホン監督独特の空気感を持って3つの物語が綴られる。

ユ・ジュンサンはライフガード役で、いずれの話でもアンヌと出会う。アンヌに片言英語で話す姿がいじらしく、モムチャン(鍛え上げられた肉体)にギター片手に甘い歌声まで披露するのでお見逃しなく。また、アンヌはジュンサン以外にも、クォン・ヘヒョ演じる映画監督などいろんな男性から言い寄られるので、女性の方はモテモテ気分が味わえるかも。ホン・サンス監督が撮るだけで、韓国の海辺がフランスの避暑地のように見えるから不思議。エスプリあふれる恋愛映画に仕上がっている。

文・中村樹基(脚本家「世にも奇妙な物語」など)

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