【REVIEW】韓国の名匠ホン・サンス監督×チョン・ジェヨン×キム・ミニの韓国映画『正しい日 間違えた日』6/30公開！恋愛シミュレーションゲーム的良作！
チョン・ジェヨンが軟派な映画監督を自然体の演技で好演。第６８回ロカルノ国際映画祭主演男優賞に輝いた。また本作はホン・サンス監督とキム・ミニが初タッグを組んだ作品。ホン・サンス作品はチョン・ジェヨンが出演した『ソニはご機嫌ななめ』やユ・ジュンサン出演の『次の朝は他人』など女性の愛らしさを巧みに捕らえた作品が多いが、本作ではキム・ミニの愛らしくて、小悪魔チックな魅力で溢れている。
本作は２部構成で、２部とも始まりのシチュエーションは同じなのだが、ちょっとした行動や発した言葉で、チュンスとヒジョンの関係が上手くいきそうになったり、ダメになりそうになったりと変わってきて、まるで恋愛シミュレーションゲームをしているような感覚で楽しめる。
ホン・サンス監督作は６／９（土）『それから』、６／１６（土）『夜の浜辺でひとり』、７／１４（土）『クレアのカメラ』も一挙公開される。
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文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）
