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【インタビュー】韓国の鬼才キム・ギドク監督!藤井美菜×チャン・グンソク競演の韓国映画『人間の時間』3月20日(金)公開!「撮影中、チャン・グンソクさんのファンの皆さんに助けてもらいました」


――衝撃的な描写はあるものの、聖書のような雰囲気や詩的な印象を受けましたが?

「確かに、私もこれは一遍の詩のような映画だと思っています。先ほど衝撃的なシーンもあったとおっしゃいましたが、確かに恐くて、残酷な部分も描かれているんですが、それさえも自然のエネルギーだと思うんですね。恐い物や残酷なものは人間の立場から見れば、悲しみやつらさに繋がっていきますが、それさえも巨大な自然の現象だと思うんです。なのでこの映画は美しく、そして哀しい映画とも言えると思います」

――物語が進行するにつれて、観客はいろんなことを考えると思いますが、そこに正解はあるのでしょうか?

「この映画は、大勢の観客の皆さんによって、それぞれ別の解釈が出来ると思います。やはりある観客はとても残忍な映画だと思うかもしれません。でも、〝人間も自然の一部だ〟と思ってくれれば別の解釈も出来ると思いますので、観る時にただ単にこれは残酷な映画だと思わずに、どういう解釈があるのかを考えながら観てくれるといいと思います」

――軍艦のセットが不思議な雰囲気や閉塞感を出していて素晴らしかったです。どのようにして撮影されたんですか?

「元々はハリウッドで撮りたいと思ってLAにも行って、第二次世界大戦で使われていた戦艦のミズーリ号で撮りたいと思って聞いてみたら、借りる費用がとても高くて、アメリカで撮るとしたらロケーションの製作費もものすごく高いので撮れなかったんですね。次に日本ではどうかと思って、川崎あたりにも行ってみたんですが、撮影許可が下りなかったりして出来なかったんです。結局は韓国で見つけて撮影しました」


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