【インタビュー】韓国の名匠 キム・ヨンギュン監督！”韓国の母” ナ・ムニ×キム・ヨンオク共演、韓国映画『最後のピクニック』9/12(金)公開―「80代の俳優が主人公の珍しい映画です」

――これまでホラー作品も多く手がけてこられましたが、今回はドラマに挑まれた理由をお聞かせください

「過去の作品を振り返ってみると、ジャンルを問わず私は〝感情を映画で表現すること〟を大切にしてきたと感じます。ホラーでもドラマでも、その時々に強く心に残った感情を作品に込めようと努めてきました。５０代半ばとなった今、私自身が大きく関心を寄せているテーマが、親世代の人生や友情、思い出です。だからこそ、今この作品を撮りたいと思いました」

――ホラーと本作のようなドラマでは、演出スタイルは異なるのでしょうか？

「ホラー映画では、どうしても映画的な技巧が必要になります。ミザンセーヌ（美術など画面構成）、カメラワーク、照明設計などに悩みながら撮影してきました。今回は正反対で、もちろん技巧は必要ですが、最大限そぎ落とそうと思いました。テクニックを多用すると、俳優が自然に演じるうえで足かせになってしまうと考えたからです」

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