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【インタビュー】韓国人気イケメン俳優チソン! 主演ドラマ「キルミー・ヒールミー」(DVD発売中)で7つの人格を持つ多重人格者の御曹司を熱演!「自分の理想とする演技にまた1歩近づけた作品です」


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「オッパ♪」はヨナになるスイッチなのに

「しかも、8割は僕のシーンでその時に演じたのが高い声を出す必要があるヨナでした。『オッパ♪』というセリフは、ヨナになるためのスイッチのようなものなのに、このセリフが出ないために、もう泣けるくらい歯がゆかったです。撮影が始まる前に1人になって、『オッパ!』『オッパ?』と練習したりしたんですが、やっぱり声が出ないんです。どうしようもなくて裏声で『オッパ♪』とイメージトレーニングしました。このドラマで唯一悔しさが残る放送回ですね。地団駄踏むほど悔しかったです」

チャ・ドヒョンです

――ところで、全20話の中で最も多かったセリフは「チャ・ドヒョンです」でしたが、この言葉には、彼のどのような思いが込められていたのでしょうか?

「チャ・ドヒョンを演じる時に一番重要だと思ったのは、他の人格からチャ・ドヒョンに戻ってきた時の彼の心の動きです。死にたいほど辛かったと思います。自分の意思で生きることができない彼(主人格)の人生は、自分に意識が戻ってきた時に、一体何が起きているのかわからない不安感の中で、別人格が起こした事件や事態を収拾することに追われていたと思います。さらに自分が多重人格である事実を隠し、いつでも一人のチャ・ドヒョンであるように見せなければなりません。だからリジンに対して『チャ・ドヒョンです』というセリフは、時には微笑みながら、時には泣きながら言っていましたが、その裏には常に辛い気持ちがありました」

――本作での高い演技力が評価され、「2015MBC演技大賞」大賞も受賞されましたね

「『キルミー・ヒールミー』だけでなく、これまで出演した作品を通じて一歩ずつ着実に、自分の理想とする演技に近づけていると思っています。本作でも、よくやったと自分を褒めてやりたいです。それは、制作前に多くの方々からドヒョン役は難しいと言われた中で出演を決断したからではなく、そうした周囲の意見に左右されず、自分がやりたいと思ったことに挑戦し、十分やり切ることができたからです。でも、完璧に成し遂げたというわけではありません。このくらいでいいんだと、1%、2%であっても今の自分に満足したくはありません。次も本作と同じように、自分の気持ちに忠実に、自分を褒めてやれるくらいに全力で取り組みたいと思います」

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