【REVIEW】韓国の名匠ホン・サンス監督×韓国美人女優キム・ミニの韓国映画『逃げた女』6/11公開！リアルな演技、パターン化された3つの話にワクワク！

ホン・サンス監督作は、観る者を俳優達の自然な演技に集中させるため、カメラはあえて動かさず、カクカクとズームするのもスタイルで、クセになる。また、同じエピソードを目線を変えて語ったり、設定を変えてみたりと、構成の妙があるのも特徴で、本作では主人公が３人の女友達の元を訪ねる。パターン化された３つのエピソードの中で、何が起こるんだろうかとわくわくさせ、隠された女心を浮き彫りにしていく。男は大抵愚かで馬鹿、女は不思議で愛すべき存在というホン・サンス節が感じられ、常連俳優のソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、『はちどり』のユジン先生を演じたキム・セビョクなど実力派が脇を固めた。

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文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）

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