【REVIEW】北朝鮮の政治犯強制収容所を描く3Dアニメーション映画『トゥルーノース』6/4公開！世界で一番希望のない場所で人間性の大切さを寓話的に描く！

テレビゲームのキャラクターのような３ＤＣＧアニメで描きだされた本作。寓話的雰囲気が漂い、本来なら直視できない収容所の凄惨なありさまも、目をそらさずにすむ。また、ナチスのユダヤ人強制収容所を描いたアラン・レネ監督のドキュメンタリー映画『夜と霧』を思い出させる。

北朝鮮強制収容所で行われている衝撃の事実を伝えることが本作の目的の一つだと思うが、そこで失われていく人間性…、人を人としてたらしめる人間性の大切さを訴えているようにも思った。アヌシー国際アニメーション映画祭など海外の映画祭で絶賛され、昨年の第３３回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス部門」で正式上映され話題となった。

©2020 sumimasen
公式サイト：www.true-north.jp/
文：中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）

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