【インタビュー】韓国人気実力派俳優ユ・ジュンサン！出演ホンサンス監督作『次の朝は他人』(11/10公開)などが特集上映！「ギャラはいただけないんですが、細胞が目覚めるような魅力があります」

――そこまでして出演するホン作品の魅力は何ですか？

「ホン監督の映画は撮影がホント、しんどいんですよ。監督のイメージ通りになるまで６０回も同じテイクを撮ったこともあります。このままじゃ倒れてしまうと思って逃げ出そうとしたんですが、一番若いスタッフに止められたこともありました（笑）。体力的にはすごくきついんですが、精神的には自分の細胞が目覚めるような感じで、そんな魅力があるんです」

――ホン・サンス監督はまた、独特な撮影方法もとられるそうですね？

「朝、その日に撮影する分の台本をいきなり渡されるんです。それで必死に覚えるんですが、まだ覚えきれないでいると、『やっているうちに覚える』と監督が言って撮影が始まるんです（笑）。初めてホン・サンス作品に参加した時、台本を僕に見せてくれないだけで、全部出来てるんだろうと思ってたんですね。それで、次の日の撮影シーンの質問をすると、『オレ、まだ考えてないからわからない』と答えたので、ああ、朝にその日の分だけ書くんだなって思いました」

――『よく知りもしないくせに』や『次の朝は他人』などでお酒を飲むシーンが多くありますが、実際に監督と飲まれたことはありますか？

「監督との出会いが主役のオーディションだったんですね。そのオーディションは監督と昼間から６時間飲んで、自分はどういう人間だとかいろんな話をするもので。僕はビールを２杯飲んだだけで真っ赤になるくらい酒が弱いんですが、それでも飲んで話をして、監督も『よし、主役はおまえで決定だな』と言ってくれたんです。でも翌日新聞を見ると別の人の名前が主演で出ていて…。それ以来、今に見てろと思ってたら、『よく知りもしないくせに』で話が来て参加することになったんです」

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