韓スタ!プレゼント韓スタ!公式Xをフォローして豪華プレゼントを当てよう!

【REVIEW】“人を人と思わない時代”を描く現代寓話―オーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』6/6(金)公開、主演ローレンス・ルップ

〝人間狩り〟を題材にした映画は、ハイキングに訪れた若者たちを殺人鬼が趣味で狩るといった定型的なものが多く作られているが、本作のように上流階級のたしなみとして描かれるのは新鮮。

また、イム・スヒャン主演の韓国ドラマ「優雅な一族」(☜見どころ紹介はこちら)に登場する財閥のスキャンダルをもみ消す部署と同様に、本作でも人間狩りを隠蔽する執事が登場し、その点も興味深い。

映画の題名の『我来たり、我見たり、我勝利せり』は聖書や賛美歌の一節のようで、作品全体にも寓話的なタッチで描かれる。オスカー・ワイルドの言葉に「自然が芸術を模倣する」という逆説があるが、本作はまさに、主人公一家の神のごとき暴虐無尽な振る舞いを通して、現実を予言するかのように、痛烈に風刺している。

韓国で現実に起きた〝非常戒厳〟、関税政策によって世界経済を大混乱に陥れる指導者、政治の舞台に立ち、SNSという公共空間をまるで私物のように操る大富豪の企業家。本作は人を人とも思わない…そんな権力者のいる、この現実を予知していたかのようで空恐ろしい。

©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
映画HP:www.hark3.com/vvv

🖊 文:中村樹基(脚本家「世にも奇妙な物語」など)│ KanStarpress

📢 スマホ版 📱 スタ!では、この下に関連記事など気になるコンテンツがいっぱい!
🏠 Top Page で最新記事をチェック! 🎙 インタビューや全カテゴリは 🗺️ サイトマップ から


Top Page  1 2

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.