【REVIEW】韓国実力派俳優チョン・ウ×キム・デミョン共演、韓国映画『ダーティ・マネー』5/30(金)公開―実力派2人の“人間味あふれる演技”が火花を散らす

本作の見どころは、チョン・ウとキム・デミョンが演じる、葛藤を抱えた２人の刑事の〝人間くささ〟。２人の圧倒的な演技力が、その哀しみとおかしさを濃密に映し出す。

中でもキム・デミョンは、主演作『連鎖』で〝心が少年のままの３０代青年〟という難役を見事に演じ、リモートインタビュー（☜よむはこちら）をさせてもらったが、役柄とはまったく異なるスマートでハンサムな素顔を見せてくれたことが思い出される。

さらに、現代劇でありながら、どこか昭和の日本のヤクザ映画を思わせるレトロな空気が漂い、地方の鄙びたバーや倉庫、廃屋といったリアルな美術セットが、物語の世界観を濃密に彩っている。

本作は、『名もなき野良犬の輪舞』『キングメーカー　大統領を作った男』などを手がけてきた脚本家キム・ミンスの、長編監督デビュー作となった。

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🖊 文：中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）│ KanStarpress

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