【REVIEW】韓国の名匠ホン・サンス監督×韓国新人俳優シン・ソクホ！韓国映画『イントロダクション』6/24公開！フランス映画のようにオシャレで魔法のような作品！

本作はモノクロームの映像が美しく、フランス映画のようなオシャレでエスプリ感が溢れている。チャプター形式で描かれ、短編小説を読んでいるかのような面白みがある。登場人物の説明が極力されておらず、自分で想像を膨らませるほかない。しかも題名に『イントロダクション』とあるように、物語の冒頭だけを描いたかのようで、時系列もあいまいなので、観ていると狐につままれたような、ホン・サンスの素敵な魔法にかけられたような気分になる。

主演のシン・ソクホはホン・サンスが教授として在職している建国大学映画芸術学部で学び、ホン・サンス映画にスタッフとして参加し、本作で初主演を務めた。本作のキービジュアルに海辺のすごい美脚の人物が写されているが、映画を観てシン・ソクホだとわかって驚かされた。同時公開の『あなたの顔の前で』にも出演しており、これからの活躍に注目したい。

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文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）

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