【REVIEW】2PMチャンソンの姉役として17日に映画「ダイナマイト・ファミリー」の舞台挨拶に登壇の韓国新鋭イ・アイ!体当たり演技が光るイ・アイ初主演映画「大韓民国1%」!
|男でもほとんど耐えられない海兵隊訓練課程を1位で通過した副士官のユミは、念願の海兵隊特殊捜索隊を志願するも女性という理由から閉め出されてしまう。ところが軍のマスコミ対策のため急転直下、入隊を許可される。
ところが男ばかりの部隊の中で唯一の女性のユミは小バカにされたり、ワン・ジョンパル下士(イム・ウォンヒ)から言い寄られたりと苦労が絶えない。そんな中、万年ビリのお荷物チーム、第3チームのチーム長となり、第3チームをトップにしろとの、ほぼ嫌がらせのような任務が下り…。
本作が初の主演作となったイ・アイは、日本映画好きが昂じて日大芸術学部に入学。韓国での女優業の傍ら日本で勉学に励み卒業後、同大学院に進学した。また本作の演技が認められ大鐘賞映画祭新人賞などにノミネートされている。
そして名バイプレイヤーとして注目されている、イム・ウォンヒがユミに恋の逆恨みをするジョンパル下士を爆笑もので演じている。
ユミの設定はデミ・ムーアの「G.I.ジェーン」を彷彿させるが、軽快な韓国コメディーらしいタッチが心地よい。それと同時に、女性の社会進出の難しさをさりげなくテーマに盛り込むバランス感覚もグッド。
本作のメガホンを取ったチョ・ミョンナム監督は監督デビュー作「大胆な家族」が200万人の大ヒットとなったが、06年に患った大腸癌で本作の編集中に惜しまれながら逝去した。
text by Shigeki Nakamura