【REVIEW】韓国の大スター、チャン・ドンゴン×キム・ミョンミン×イ・ジョンソク豪華共演の韓国ノワール『V.I.P. 修羅の獣たち』(6/16公開)！俳優たちの渋い演技合戦が見どころ！

実はグァンイルの亡命はＣＩＡと韓国国家情報院との企てであり、殺人鬼を亡命させたと周知のものになれば国家情報院の立場が危うくなるため、チャン・ドンゴン演じる国家情報院要員パク・ジェヒョクに警察に先んじてグァンイルの身柄を確保し米国に亡命させろと命が下されるが…。

立場が１８０度違う２人の男をチャン・ドンゴンとキム・ミョンミンが熱演。チャン・ドンゴンが物静かでクールに、キム・ミョンミンは熱血漢で荒っぽい、性格もタイプも違う男が事件を通してぶつかり合うところが見どころ。そして何と言っても、ドラマでは素敵な王子様のようなイ・ジョンソクがそのイメージをかなぐり捨てて殺人鬼を演じ上げ、ただのサイコパスではなく、北の高官の息子という、独特の高貴なオーラも放ちつつ演じたところは見事の一言。『新しき世界』でセンセーションを巻き起こしたパク・フンジョン監督がメガフォンを執った。

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文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）

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