【REVIEW】2大名優ジョン・リスゴー×ジェフリー・ラッシュ共演!ニュージーランド映画『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』―NZホラーと高齢者ホラーの系譜

ニュージーランド映画のホラーといえば、今やハリウッドのトップに君臨する巨匠ピーター・ジャクソンが、若き日に政府(ニュージーランド・フィルム・コミッション)の助成金を受け、『バッド・テイスト』(87)や『ブレインデッド』(92)といった超絶悪趣味なカルトホラーを撮っていたことで知られる。
歴史的にニュージーランドはイギリスの植民地であり、独特のアイロニーを持つ。本作にも、ピーター・ジャクソンの初期作にも、その批判精神が血肉のように流れていることを感じさせる。
また、本作に登場する赤ちゃん人形は実に不気味で、『呪いの迷宮/ラビリンス・イン・ザ・ダーク』(88)に登場する、赤ん坊の頭に蜘蛛の脚が生えた化け物を思い出させた。この人形は『ミーガン』などの人形クリエーター ポール・ルイスが、『恐怖と戦慄の美女』(75)の呪いの人形や、『マジック』(78)の腹話術人形などからインスピレーションを受けてデザインしたもの。
また、高齢者ホラー(シニアホラー)としては、再開発によって住処を追われそうになった老人たちを描く『ホームボディーズ/老人殺人倶楽部』(74)、自分をエルヴィス・プレスリーだと思い込んでいる老人ホームの入居者たちが怪異と遭遇する『エルヴィスVSミイラ男』(02)を思い出した。
©2024 Hyenas Rule Ltd
公式HP:jennypen.jp
🖊 文:中村樹基(脚本家「世にも奇妙な物語」など)│ KanStarpress
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