【インタビュー】韓国の名匠 キム・ヨンギュン監督!”韓国の母” ナ・ムニ×キム・ヨンオク共演、韓国映画『最後のピクニック』9/12(金)公開―「80代の俳優が主人公の珍しい映画です」

――本作は色彩設計がとても美しく、全編を通して〝大人のための童話〟を見ているような印象を受けました
「(笑って)先ほど「技巧を使わない」と話しましたが、考えてみると色彩も技巧のひとつかもしれません。ただ今回は、色の美しさが非常に大きな要素だと感じました。背景となる南海の自然、日差しや気候も取り入れたいと思ったのです。撮影時期が春で、光の柔らかさもあり、この色彩設計につながりました。映画に登場する空間は、最初から美しい場所を探したわけではありません。この映画の主人公は16歳で島を出て、80歳になって初めて帰郷します。その瞬間、気持ちが16歳に戻るだろうと考えました。ですので、その思いにふさわしい場所を探し、イメージ通りの風景に出会うことができました」
――おふたりの名女優が圧巻の演技を披露されています。まず、ナ・ムニさんとご一緒に仕事をされて、いかがでしたか?
「先ほどもお話ししましたが、この作品はナ・ムニさんから始まった企画でした。80代であれほど素晴らしい俳優でいらして、現場でどんな演技を見せてくださるのか、私もとても興味がありました。ナ・ムニさんは作品への愛情が並々ならぬもので、南海での撮影の際には約1ヶ月間滞在して臨んでくださいました。本当に集中して撮影に臨んでくださり、ストレス発散のためによくキム・ヨンオクさんとカラオケにも行かれていましたね。その時はお酒を飲まず、それぞれ4曲ずつ歌って休まれるという規則的な生活でした(笑)。80代とは思えない若さとエネルギーをお持ちで、私自身、ナ・ムニさんから多くのことを学ばせていただきました」
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