【REVIEW】miss Aのスジを〝国民の初恋〟と呼ばしめた、大ヒット『建築学概論』！スジの透明感ある演技が輝く！次世代の人気俳優も輩出！

日韓で大人気の４人組ガールズグループｍｉｓｓ　Ａのメンバーであり、女優としても活躍するスジが主演した映画『花、香る歌』が現在、絶賛公開中だが、今回、スジが女優としてブレイクするきっかけとなった映画『建築学概論』をレビューする。

映画『建築学概論』(イ・ヨンジュ監督／２０１３年５月日本公開）は２０１２年に韓国で公開されるや恋愛映画初の４００万人超の大ヒットとなり、〝初恋ブーム〟という社会現象も起こした。

バラエティ番組「１泊２日」や映画『人喰猪、公民館襲撃す！』のオム・テウンとドラマ「太陽を抱く月」のハン・ガイン、『高地戦』で新人賞に輝くイ・ジェフンとｍｉｓｓ　Ａのスジの２組のカップルが現在の恋と１５年前の恋模様を演じている。

テウンは現在の建築士のスンミン役で、彼が勤める事務所にガイン演じる美女、ソヨンが故郷のチェジュ島（済州島）に家を建ててほしいと依頼に来ることから物語は始まる。

実はソヨンは１５年前、ジェフン演じる建築学科１年生だったスンミンが「建築学概論」の授業で出会った、スジ演じる女子学生で、初恋の人であった。

国民の初恋

恋に奥手なジェフンとスジの触ると壊れそうな繊細で透明感ある演技が見所で、スジは百想芸術大賞新人女優賞を受賞。〝国民の初恋〟と呼ばれるようになった。

また、大学生時代のスミンの恋の指南役として、ミュージカル俳優出身のチョ・ジョンソクがコミカルな演技を見せてブレイク。ＩＵ主演の「最高です！スンシンちゃん」や映画『私の愛、私の花嫁』に主演することになる。

そして、リッチなイケメン先輩役でユ・ヨンソクも出演。本作と『私のオオカミ少年』でも悪役を演じ、特に本作ではスジにあることをするため、スジファンから大バッシングを受けたほどである。そのヨンソクはその後、「応答せよ１９９４」でブレイクを果し、６月１８日に日本初ファンミーティングを開催する。

監督は本作が２作目の建築学科出身のイ・ヨンジュ氏。現在と過去を交互に描く構成もおもしろい。

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text by Shigeki Nakamura