【インタビュー】韓国人気実力派女優キム・ソナ！主演韓国ドラマ「品位のある彼女」(DVD発売中)で財閥家の後妻へのし上がる介護人を熱演！「ボクジャ役で気をつかわなかったことはありません」

「パク・ボクジャを受け入れるために演技指導の先生と１ヶ月ほど、台本ではなく人が生きることに対して語りました。そうしてると、ある日、白雪姫に登場する王妃が頭に浮かんで、少しずつ理解できるようになりました。パク・ボクジャは子供の頃から十分に愛されてこなかっただけなんです。ただ温かい一言、自分に対する信頼が欲しかっただけです。彼女は精神的に成長できなかった人なんですよ。夢と欲望の違いが分からない。そんなことを教えて導いてくれる人もいませんでした。それで間違った道を歩むことになるしかなかったんだと思います」

――ボクジャは純朴な面や攻撃的な面、そして時折見せる痛みを抱えている部分など、とてもたくさんの顔を持った人物だと思いますが、多様な面を表現するために、何か気を付けたことはありますか？

「パク・ボクジャに対して気をつけていないところはありません。彼女が使う方言が本物なのか、ただマネしているだけなのかも分からないし、彼女の本心が何なのかも知る余地がありません。そんな部分に対する悩みが本当に多くて、ずっと心の中で疑問としてしまっておきました。なので、人からボクジャに関して質問されても、私は答えることができませんでした。私自身も答えを知らなかったからです。ボクジャはそう生きるしか他に方法がなかったし、彷徨うしかなかった人です。彼女はずっと独りぼっちだったからです。私は彼女のことが可哀想で仕方ありません。パク・ボクジャという人物は、ある時から時間が止まっている人だと思います。幼い頃の不幸で時間が止まった人。面倒を見てくれる人も慰めてくれる人もいない、彼女の人生。そんな彼女の人生を通して、結局人は誰かを必要とするしかないんだと感じました」

――ボクジャはドラマ序盤の介護人の時とアン・テドンとの結婚後とで、髪型や服装もガラッと変わりますが、髪型や衣装はどのように決められたんですか？

「５月に台本をもらいパク・ボクジャというキャラクターを頭の中で描いてみたんですが、それが上手く作れませんでした」

Next Page  1 2 3 4 5