【REVIEW】韓国のトップスター、イ・ビョンホン×韓国実力派俳優キム・ユンソク主演の韓国映画『天命の城』(6/22公開)！壮大なスケールで描かれた歴史大作！

韓国では誰もが知る「丙子の役」だが、多くの日本人にはなじみのない歴史上の出来事であるため、本作で描かれる山城での攻防の結末はどうなるのだろうかとハラハラと見ることができる。

イ・ビョンホン演じるミョンギルとキム・ユンソク演じるサンホンが互いの主張を正しいと信じて議論する朝議での演技合戦が大きな見どころとなるが、冒頭で描かれる敵の大軍と１人命掛けで対峙するミョンギョルのシーンをはじめ、雪深い山間での激しい戦闘、山城のオープンセットなどが壮大なスケールで描かれ、そこにもの悲しく重厚な坂本龍一のスコアが更なる深みを与えている。

メガフォンを執るのは『トガニ　幼き瞳の告発』や『怪しい彼女』のファン・ドンヒョク。平民の鍛冶屋としてコ・スが登場し活躍するのだが、彼の登場により本作に一般人の目線が加わり、黒沢明の『七人の侍』の「勝ったのはあの百姓たちだ」というラストに通じる余韻を感じた。

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映画HP：http://tenmeinoshiro.com/
映画予告編：https://youtu.be/beCt1Pzoha8
文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）

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