【REVIEW】｢冬のソナタ｣の韓国トップスター、ペ・ヨンジュン！初主演映画『スキャンダル デジタルリマスター版』(1/20公開)！色鮮やかにスクリーンに蘇る！
文武両道に長けるも高位官職を嫌って風雅を愉しみ、情事に明け暮れていたチョ・ウォンは、ある日いとこのチョ婦人（イ・ミスク扮）から、夫の妾のソオク（イ・ソヨン扮）を妊娠させてほしいと頼まれる。ところが、ウォンは結婚前に急死した夫の死後９年間も貞節を守ってきたスク婦人（チョン・ドヨン扮）を狙っていたところで、チョ婦人の頼みを聞こうとしない。そこでチョ婦人は、スク婦人を落とせば、ウォンの初恋の相手であった自分自身を差し出すが、落とせなければウォンが出家するという賭けを持ちかけるが…。
日本に韓流ブームを巻き起こした「冬のソナタ」が制作されて１５年という節目にデジタルリマスターでリバイバル上映された本作。初公開当時は、どうしても「冬ソナ」のイメージと重ね合わせてしまったが、今、本作を見るとペ・ヨンジュンの俳優としての真価に気づかされる。恋愛をゲームとしか考えられなかった男が、真の愛に気づいていく、その表情の演技は見事。時代劇ならではの鮮やかな衣装や装飾品の数々も色鮮やかに蘇っており、この機会に劇場の大きなスクリーンで本作を味わいたい。
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文・中村樹基（脚本家「世にも奇妙な物語」など）
