【インタビュー】韓国人気実力派俳優ソン・ガンホ!『密偵』(11/11公開)で1920年代の朝鮮人日本警察官を熱演!「善と悪を分けず、なかなか本心が読めないキャラクターです」
|――では、演じられたイ・ジョンチュルの魅力は?
「この時代の韓国は非常に厳しい歴史的背景があるわけですが、その中でいかに生き残るか。そのための方法はたくさんあったかと思うのですが、彼が選んだ生存方法というのが善と悪をはっきり分けないというやり方。それが映画的で面白いと思いました。なかなか出会えないキャラクターだと思います。善と悪を分けず、なかなか本心が読めないのですから」
――『密偵』という作品自体が、イ・ジョンチュルの心の揺れを追っていく映画だったと思います。もっともカギとなるシーンはどこですか?
「特に汽車の中のシーンでジョンチュルが(義烈団をサポートしているか否か)動揺を見せる場面がカギだったと思います」
――汽車から落ちるのは本当に撮影したのですか?
「えぇ、本当ですよ(笑)」
――怪我しませんでしたか?
「(日本語で)ダイジョウブデス!(韓国語で)1回で撮影を終えました」
――本作の中、日本語のセリフがありますが、いかがでしたか?
「うまくできないので恥ずかしいです。イ・ジョンチュルは日本語が上手い役ではありません。流暢に話す必要はないので、上手くなくてもいいのですが、日本の観客にお聞かせするのは公開を前にした今、少し恥ずかしい気持ちがあります」
――今も覚えているセリフはありますか?
「最初のセリフ『どんな様子ですか?』ですね。少し覚えている程度です」